クライミングシューズおすすめガイド|ソールと形状・フィッティングで変わる登攀力!

four_different_climbing_shoe クライミングの知識あれこれ

「クライミングシューズ おすすめ」と検索している方は、自分のレベルやスタイルに合ったシューズ選びで迷っている方がほとんどです。

  • 選び方のポイントや形状の違い
  • 初心者・中上級者向けおすすめモデル
  • 用途別に最適なタイプ
  • 人気ブランドの比較
  • サイズ選びとフィッティングの注意点

この記事では、初心者からベテランまで満足できるクライミングシューズ選びを徹底ガイド!各シーンに最適なシューズをしっかりと紹介します。

クライミングシューズの選び方

クライミングシューズを選ぶ際は、自分のクライミングスタイルや足型、レベルに応じた適切なモデルを選ぶことが大切です。ここでは基本的な選び方の要素を紹介します。

クライミングシューズの形状で選ぶ

シューズの形状は大きく分けて3種類あります。用途やスキルに応じて選ぶことが重要です。

タイプ 特徴 おすすめの人
フラット 足の形に近く、履き心地が良い 初心者・長時間使用
ターンダウン つま先が下向きで壁に引っ掛けやすい 中〜上級者・傾斜面
アグレッシブ 極端なダウントゥで性能重視 上級者・スポーツルート

タイプ別の特徴を知ろう

クライミングシューズには主にレースアップ、ベルクロ、スリッポンの3タイプがあります。

  • レースアップ:締め具合を細かく調整可能。長時間の使用やフィット感重視。
  • ベルクロ:着脱が簡単でジムに最適。
  • スリッポン:ソフトで軽快。トレーニングやボルダリングに使いやすい。

ソールの柔らかさと硬さ

ソールの柔軟性によって使いやすさが変わります。下記は選び方の目安です。

  • 柔らかいソール:フリクションが高く足裏感覚が良い。ジム・ボルダリング向き。
  • 硬いソール:エッジングに強く足への負担が少ない。マルチピッチや岩場に最適。

足型との相性をチェック

日本人は幅広・甲高の足型が多いため、欧米ブランドのシューズは合わない場合があります。以下のような足型に注目しましょう。

  • エジプト型(親指が一番長い)→細身タイプが合いやすい
  • ギリシャ型(人差し指が一番長い)→中幅シューズ推奨
  • スクエア型(指の長さが均等)→幅広タイプが快適

足の痛みやフィット感の注意点

「小さめサイズが正解」という噂がありますが、痛みを我慢して履くのは間違いです。足指が丸まりすぎず、かつシューズ内でずれないサイズ感を目指しましょう。

可能であれば店舗で試着し、実際に登ってみて感覚を確かめるのが最もおすすめです。

初心者におすすめのクライミングシューズ

クライミング初心者にとって、最初の一足選びは非常に重要です。履き心地や脱ぎ履きのしやすさ、耐久性などを重視することで、快適に登攀を楽しめます。

初心者向けの選び方

初心者には次のポイントを重視しましょう。

  • 足を締め付けすぎない快適なフィット感
  • 柔らかめのソールで足裏感覚が得られる
  • ベルクロタイプで着脱が簡単
  • 耐久性が高く、ジム・岩場どちらでも使える

初めてのクライミング体験では、ストレスを感じないシューズが最も効果的です。

おすすめモデル一覧

モデル名 ブランド 特徴
タランチュラ La Sportiva 優れた履き心地と初心者向け性能
ヘリックス SCARPA フラットソールで長時間快適
モカシム Five Ten スリッポンタイプで脱ぎ履き簡単

手頃な価格帯で選ぶ

初心者はまず「コスパ重視」で選ぶのが安全です。以下のようなモデルが比較的手頃です。

  • EVOLV DEFY:1万円前後、フィット感が良好
  • BUTORA NEO:幅広で履きやすく、耐久性も◎
  • Black Diamond MOMENTUM:軽量でジムに最適

最初は高価なモデルではなく、使いやすさ重視で購入するのがベストです。

中上級者におすすめのクライミングシューズ

中級者以上になると、より高難度のルートや攻めたムーブに対応するための高性能シューズが求められます。ソールの剛性やダウントゥ形状、細かいフィッティングが選定のカギとなります。

傾斜に対応する攻めたデザイン

急傾斜やオーバーハングでは、アグレッシブなダウントゥ形状のシューズが有効です。

  • Solution(La Sportiva):強いカーブ形状でヒール・トウ共に優秀
  • Instinct VS(SCARPA):力の伝達が良く傾斜に強い
  • Hiangle(Five Ten):フリクションと剛性のバランスが◎

傾斜の強い課題に挑むなら、足先にパワーを集約できるデザインを選びましょう。

上級者向けの剛性と精度

高難度ルートでは細かいスタンスや微妙なホールドを正確にとらえる性能が重要です。

  • エッジングに強い剛性ソール
  • トウ・ヒールフックに対応したゴムラバーの配置
  • 剛性と柔軟性のバランスが取れた構造

特にボルダーやコンペ系のシーンでは、ダイナミックムーブを支える一体感も求められます。

評判の高い人気モデル

以下は中上級者から特に支持されているモデルです。

モデル名 ブランド 用途
Miura VS La Sportiva 剛性・足入れ・ヒールのバランスが秀逸
Drago SCARPA 柔らかさとフリクションでトップ評価
Team VXi Five Ten 究極のフリクションモデル

どのモデルもフィッティング次第で真価を発揮しますので、試着・試登が推奨されます。

用途別クライミングシューズの選び方

クライミングシューズは用途によって最適なタイプが異なります。ボルダリング、スポーツルート、トラッドやマルチピッチなど、それぞれに適した特徴を知りましょう。

ボルダリング向け

瞬発力と足さばきが問われるボルダリングでは、柔軟性とフリクション性能に優れたシューズが有利です。

  • 柔らかめのソールで足裏感覚を重視
  • ヒール・トウフック対応のラバー設計
  • 着脱のしやすいベルクロまたはスリッポン

代表モデル:Drago(SCARPA)Hiangle(Five Ten)

スポーツクライミング向け

持久力とエッジング性能が必要なスポーツルートでは、剛性の高いソールと精度の高いつま先設計が求められます。

  • ターンダウン形状でつま先にパワーを集中
  • エッジングとスメアリング両対応のソール
  • 中程度の剛性と快適な足入れ

代表モデル:Solution(La Sportiva)Instinct VS(SCARPA)

トラッド・マルチピッチ向け

長時間の使用が前提となるトラッドやマルチピッチでは、快適性と耐久性が最優先です。

  • フラットソールで指の圧迫が少ない
  • レースアップでフィット感の調整が可能
  • 厚めのアッパー素材で保護性能が高い

代表モデル:Mythos(La Sportiva)Helix(SCARPA)

人気のクライミングシューズブランド比較

クライミングシューズはブランドごとに特徴や開発方針が異なり、それぞれにファンがいます。ここでは特に人気の3ブランドをピックアップし、その魅力と特徴を比較します。

La Sportiva(スポルティバ)の特徴

イタリア発の老舗ブランドで、トップクライマー御用達。開発力に優れ、性能・デザインともに業界の先端を行く存在です。

  • 伝統と革新を融合したデザイン
  • 高剛性・攻めた設計のラインナップが豊富
  • 代表モデル:Miura VS、Solution、Tarantula

初心者〜上級者まで幅広く対応したモデルが揃っており、特にボルダー・スポーツルート向けの評価が高いです。

SCARPA(スカルパ)の魅力

こちらもイタリアブランド。足入れの良さと機能美に定評があり、シューズに高い快適性を求めるユーザーに支持されています。

  • 足型が日本人に合いやすい構造
  • 高性能でありながら快適性を重視
  • 代表モデル:Instinct VS、Drago、Helix

特に柔らかいソールを好むユーザーに人気で、ボルダリングとの相性も抜群です。

Five Ten(ファイブテン)の評価

アメリカ生まれのブランドで、世界的な愛用者が多いです。Stealth Rubberという独自のラバーで高いフリクション性能を誇ります。

  • ソールのグリップ力は業界随一
  • シンプルで攻めた設計が多い
  • 代表モデル:Hiangle、Anasazi、Dragon

トウ・ヒールの性能に優れ、コンペ志向のクライマーに根強い人気があります。

【ブランド比較表】

ブランド 得意分野 主な特徴
La Sportiva スポーツクライミング全般 バランス重視、モデル数が豊富
SCARPA ボルダリング 柔らかくフィット感が良い
Five Ten ジム・コンペ 高フリクションのラバー性能

サイズ選びとフィッティングのコツ

クライミングシューズは、普通の靴とは異なり、少しきつめが基本です。しかし、過度な圧迫はパフォーマンスの低下や怪我の原因にもなります。

サイズ表記の違いを知る

ブランドによってサイズ表記が異なるため注意が必要です。

  • La Sportiva:ヨーロッパ表記(例:39.5)
  • SCARPA:同じくEU表記だがややタイト
  • Five Ten:USサイズ(例:US8)

同じ「27cm」でもブランドによってフィット感が変わるため、サイズ変換表や試着は必須です。

試し履きのポイント

シューズのフィット感を確かめるためには、以下のポイントを意識して試着しましょう。

  • かかとが浮かないか確認
  • 指が曲がりすぎない程度に収まっているか
  • 痛みを我慢しすぎていないか

試し履き時には、壁を軽く登ってみて感覚を確かめると◎。

足の形に合ったサイズ感の確認方法

人によって足の幅や甲の高さは異なります。以下は足の形別おすすめの選び方です。

  • 幅広・甲高の人:SCARPAやBUTORAなどがおすすめ
  • 細身で指が長い人:La Sportivaがフィットしやすい

中敷きを入れるなどの調整は推奨されません。専用設計のシューズを選ぶことがベストです。

最終的には、数種類のモデルを試し、自分の足型に「しっくりくる」感覚を大切にしましょう。

まとめ

クライミングシューズの選び方は、形状・ソール・フィット感・用途・サイズのバランスが重要です。初心者であれば履き心地や脱ぎ履きのしやすさを重視し、中上級者は性能や攻めのスタイルに応じて選ぶのがポイント。

各ブランドには特徴があり、La SportivaやSCARPA、Five Tenなどから自分のスタイルに合う1足を見つけましょう。試し履きとサイズ感の確認も忘れずに。

適切なクライミングシューズ選びが、登攀の快適さとパフォーマンスを大きく向上させてくれるはずです。