「クライミングシューズ おすすめ」と検索している方は、自分のレベルやスタイルに合ったシューズ選びで迷っている方がほとんどです。
- 選び方のポイントや形状の違い
- 初心者・中上級者向けおすすめモデル
- 用途別に最適なタイプ
- 人気ブランドの比較
- サイズ選びとフィッティングの注意点
この記事では、初心者からベテランまで満足できるクライミングシューズ選びを徹底ガイド!各シーンに最適なシューズをしっかりと紹介します。
クライミングシューズの選び方
クライミングシューズを選ぶ際は、自分のクライミングスタイルや足型、レベルに応じた適切なモデルを選ぶことが大切です。ここでは基本的な選び方の要素を紹介します。
クライミングシューズの形状で選ぶ
シューズの形状は大きく分けて3種類あります。用途やスキルに応じて選ぶことが重要です。
タイプ | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
フラット | 足の形に近く、履き心地が良い | 初心者・長時間使用 |
ターンダウン | つま先が下向きで壁に引っ掛けやすい | 中〜上級者・傾斜面 |
アグレッシブ | 極端なダウントゥで性能重視 | 上級者・スポーツルート |
タイプ別の特徴を知ろう
クライミングシューズには主にレースアップ、ベルクロ、スリッポンの3タイプがあります。
- レースアップ:締め具合を細かく調整可能。長時間の使用やフィット感重視。
- ベルクロ:着脱が簡単でジムに最適。
- スリッポン:ソフトで軽快。トレーニングやボルダリングに使いやすい。
ソールの柔らかさと硬さ
ソールの柔軟性によって使いやすさが変わります。下記は選び方の目安です。
- 柔らかいソール:フリクションが高く足裏感覚が良い。ジム・ボルダリング向き。
- 硬いソール:エッジングに強く足への負担が少ない。マルチピッチや岩場に最適。
足型との相性をチェック
日本人は幅広・甲高の足型が多いため、欧米ブランドのシューズは合わない場合があります。以下のような足型に注目しましょう。
- エジプト型(親指が一番長い)→細身タイプが合いやすい
- ギリシャ型(人差し指が一番長い)→中幅シューズ推奨
- スクエア型(指の長さが均等)→幅広タイプが快適
足の痛みやフィット感の注意点
「小さめサイズが正解」という噂がありますが、痛みを我慢して履くのは間違いです。足指が丸まりすぎず、かつシューズ内でずれないサイズ感を目指しましょう。
可能であれば店舗で試着し、実際に登ってみて感覚を確かめるのが最もおすすめです。
初心者におすすめのクライミングシューズ
クライミング初心者にとって、最初の一足選びは非常に重要です。履き心地や脱ぎ履きのしやすさ、耐久性などを重視することで、快適に登攀を楽しめます。
初心者向けの選び方
初心者には次のポイントを重視しましょう。
- 足を締め付けすぎない快適なフィット感
- 柔らかめのソールで足裏感覚が得られる
- ベルクロタイプで着脱が簡単
- 耐久性が高く、ジム・岩場どちらでも使える
初めてのクライミング体験では、ストレスを感じないシューズが最も効果的です。
おすすめモデル一覧
モデル名 | ブランド | 特徴 |
---|---|---|
タランチュラ | La Sportiva | 優れた履き心地と初心者向け性能 |
ヘリックス | SCARPA | フラットソールで長時間快適 |
モカシム | Five Ten | スリッポンタイプで脱ぎ履き簡単 |
手頃な価格帯で選ぶ
初心者はまず「コスパ重視」で選ぶのが安全です。以下のようなモデルが比較的手頃です。
- EVOLV DEFY:1万円前後、フィット感が良好
- BUTORA NEO:幅広で履きやすく、耐久性も◎
- Black Diamond MOMENTUM:軽量でジムに最適
最初は高価なモデルではなく、使いやすさ重視で購入するのがベストです。
中上級者におすすめのクライミングシューズ
中級者以上になると、より高難度のルートや攻めたムーブに対応するための高性能シューズが求められます。ソールの剛性やダウントゥ形状、細かいフィッティングが選定のカギとなります。
傾斜に対応する攻めたデザイン
急傾斜やオーバーハングでは、アグレッシブなダウントゥ形状のシューズが有効です。
- Solution(La Sportiva):強いカーブ形状でヒール・トウ共に優秀
- Instinct VS(SCARPA):力の伝達が良く傾斜に強い
- Hiangle(Five Ten):フリクションと剛性のバランスが◎
傾斜の強い課題に挑むなら、足先にパワーを集約できるデザインを選びましょう。
上級者向けの剛性と精度
高難度ルートでは細かいスタンスや微妙なホールドを正確にとらえる性能が重要です。
- エッジングに強い剛性ソール
- トウ・ヒールフックに対応したゴムラバーの配置
- 剛性と柔軟性のバランスが取れた構造
特にボルダーやコンペ系のシーンでは、ダイナミックムーブを支える一体感も求められます。
評判の高い人気モデル
以下は中上級者から特に支持されているモデルです。
モデル名 | ブランド | 用途 |
---|---|---|
Miura VS | La Sportiva | 剛性・足入れ・ヒールのバランスが秀逸 |
Drago | SCARPA | 柔らかさとフリクションでトップ評価 |
Team VXi | Five Ten | 究極のフリクションモデル |
どのモデルもフィッティング次第で真価を発揮しますので、試着・試登が推奨されます。
用途別クライミングシューズの選び方
クライミングシューズは用途によって最適なタイプが異なります。ボルダリング、スポーツルート、トラッドやマルチピッチなど、それぞれに適した特徴を知りましょう。
ボルダリング向け
瞬発力と足さばきが問われるボルダリングでは、柔軟性とフリクション性能に優れたシューズが有利です。
- 柔らかめのソールで足裏感覚を重視
- ヒール・トウフック対応のラバー設計
- 着脱のしやすいベルクロまたはスリッポン
代表モデル:Drago(SCARPA)、Hiangle(Five Ten)
スポーツクライミング向け
持久力とエッジング性能が必要なスポーツルートでは、剛性の高いソールと精度の高いつま先設計が求められます。
- ターンダウン形状でつま先にパワーを集中
- エッジングとスメアリング両対応のソール
- 中程度の剛性と快適な足入れ
代表モデル:Solution(La Sportiva)、Instinct VS(SCARPA)
トラッド・マルチピッチ向け
長時間の使用が前提となるトラッドやマルチピッチでは、快適性と耐久性が最優先です。
- フラットソールで指の圧迫が少ない
- レースアップでフィット感の調整が可能
- 厚めのアッパー素材で保護性能が高い
代表モデル:Mythos(La Sportiva)、Helix(SCARPA)
人気のクライミングシューズブランド比較
クライミングシューズはブランドごとに特徴や開発方針が異なり、それぞれにファンがいます。ここでは特に人気の3ブランドをピックアップし、その魅力と特徴を比較します。
La Sportiva(スポルティバ)の特徴
イタリア発の老舗ブランドで、トップクライマー御用達。開発力に優れ、性能・デザインともに業界の先端を行く存在です。
- 伝統と革新を融合したデザイン
- 高剛性・攻めた設計のラインナップが豊富
- 代表モデル:Miura VS、Solution、Tarantula
初心者〜上級者まで幅広く対応したモデルが揃っており、特にボルダー・スポーツルート向けの評価が高いです。
SCARPA(スカルパ)の魅力
こちらもイタリアブランド。足入れの良さと機能美に定評があり、シューズに高い快適性を求めるユーザーに支持されています。
- 足型が日本人に合いやすい構造
- 高性能でありながら快適性を重視
- 代表モデル:Instinct VS、Drago、Helix
特に柔らかいソールを好むユーザーに人気で、ボルダリングとの相性も抜群です。
Five Ten(ファイブテン)の評価
アメリカ生まれのブランドで、世界的な愛用者が多いです。Stealth Rubberという独自のラバーで高いフリクション性能を誇ります。
- ソールのグリップ力は業界随一
- シンプルで攻めた設計が多い
- 代表モデル:Hiangle、Anasazi、Dragon
トウ・ヒールの性能に優れ、コンペ志向のクライマーに根強い人気があります。
【ブランド比較表】
ブランド | 得意分野 | 主な特徴 |
---|---|---|
La Sportiva | スポーツクライミング全般 | バランス重視、モデル数が豊富 |
SCARPA | ボルダリング | 柔らかくフィット感が良い |
Five Ten | ジム・コンペ | 高フリクションのラバー性能 |
サイズ選びとフィッティングのコツ
クライミングシューズは、普通の靴とは異なり、少しきつめが基本です。しかし、過度な圧迫はパフォーマンスの低下や怪我の原因にもなります。
サイズ表記の違いを知る
ブランドによってサイズ表記が異なるため注意が必要です。
- La Sportiva:ヨーロッパ表記(例:39.5)
- SCARPA:同じくEU表記だがややタイト
- Five Ten:USサイズ(例:US8)
同じ「27cm」でもブランドによってフィット感が変わるため、サイズ変換表や試着は必須です。
試し履きのポイント
シューズのフィット感を確かめるためには、以下のポイントを意識して試着しましょう。
- かかとが浮かないか確認
- 指が曲がりすぎない程度に収まっているか
- 痛みを我慢しすぎていないか
試し履き時には、壁を軽く登ってみて感覚を確かめると◎。
足の形に合ったサイズ感の確認方法
人によって足の幅や甲の高さは異なります。以下は足の形別おすすめの選び方です。
- 幅広・甲高の人:SCARPAやBUTORAなどがおすすめ
- 細身で指が長い人:La Sportivaがフィットしやすい
中敷きを入れるなどの調整は推奨されません。専用設計のシューズを選ぶことがベストです。
最終的には、数種類のモデルを試し、自分の足型に「しっくりくる」感覚を大切にしましょう。
まとめ
クライミングシューズの選び方は、形状・ソール・フィット感・用途・サイズのバランスが重要です。初心者であれば履き心地や脱ぎ履きのしやすさを重視し、中上級者は性能や攻めのスタイルに応じて選ぶのがポイント。
各ブランドには特徴があり、La SportivaやSCARPA、Five Tenなどから自分のスタイルに合う1足を見つけましょう。試し履きとサイズ感の確認も忘れずに。
適切なクライミングシューズ選びが、登攀の快適さとパフォーマンスを大きく向上させてくれるはずです。