ツリークライミングハーネスのおすすめブランド|プロも使う!最適な安全装備セットとは?

tree_climbing_harness クライミングの知識あれこれ

木登りの世界に、安全と快適さを。
ツリークライミングに欠かせないハーネスは、単なる装備ではなく、あなたの命を守る大切なギアです。
しかし、初心者からプロフェッショナルまで、その用途や身体の特徴に応じて最適なモデルは異なります。

  • 安全性の高いモデルを選びたい
  • 初心者でも扱いやすい製品を探している
  • コスパの高いハーネスを知りたい
  • ブランド別の違いを比較したい
  • 女性や子どもに合った製品が気になる

この記事では、ツリークライミングのハーネスに関するあらゆる悩みを解決できるよう、選び方のポイントからおすすめモデル、装備の組み合わせまで徹底解説します。

これからツリークライミングを始めたい方も、より快適に登りたい経験者の方も、ぜひ最後までお読みください。

【1】ツリークライミング用ハーネスの選び方

ツリークライミング用ハーネスは、安全かつ快適に木登りを行うための最重要アイテムです。登山用や高所作業用とは異なる設計が求められます。ここでは、選定時に押さえておきたい基本ポイントを解説します。

種類と特徴を理解する

ツリークライミングハーネスには、大きく分けて以下の2種類があります。

種類 特徴 適したシーン
サドル型ハーネス お尻を吊るす構造で快適性が高い 長時間の枝上作業に適している
フルボディ型ハーネス 上半身も支える構造で安全性が高い 初心者や子供、安全優先の作業向き

※自分の技術レベルや用途に応じて、タイプを選ぶことが第一歩です。

利用シーンに応じた選定

ハーネスの選定は、使用目的により変わります。たとえば…

  • レクリエーション目的なら軽量性・フィット感重視
  • 業務用やプロ用途なら耐久性・長時間装着性重視
  • 競技用であれば動きやすさとサポート力の両立が必要

「なぜ登るのか?」を明確にすると、必要なスペックが見えてきます。

サイズとフィット感の確認

ハーネスの安全性はフィット感に大きく左右されます。

【ポイント】
・試着は必須。
・股下・腰回り・太ももベルトがしっかりフィットするかチェック。
・動きにくさがあるものはNG。

サイズ展開もブランドによって異なるため、必ずメーカーのサイズチャートを確認しましょう。

安全規格と認証の重要性

ツリークライミングは高所作業。転落リスクを回避するためにも、以下の安全認証がある製品を選びましょう。

  • EN認証(欧州規格)
  • ANSI規格(米国規格)
  • JIS規格(日本工業規格)

特に業務用途で使用する場合は、現場基準に適合する製品でなければ違反となることもあるため要注意です。

価格帯と予算の目安

価格はハーネスのタイプやブランド、付属装備によって大きく異なります。

価格帯 対象ユーザー 特徴
1万円〜2万円 初心者・趣味ユーザー 基本性能を備えた軽量モデル
2万円〜4万円 中級〜上級者 安全性・快適性・耐久性に優れる
5万円以上 プロ・業務用途 高品質素材・高耐久・付属装備付き

単体購入ではなく、セット販売の方がコスパが良いケースも多く見られます。

【2】初心者におすすめのツリークライミングハーネス

これからツリークライミングを始める初心者には、扱いやすく、安全性の高いモデルを選ぶことが重要です。ここでは特に初心者に適したハーネスの特徴とおすすめ製品を紹介します。

初心者向けモデルの特徴

初心者が安心して使えるハーネスには、以下の特徴が共通します。

  • 装着が直感的で簡単
  • サイズ調整が幅広く対応
  • 安全認証を取得済み
  • 軽量で動きやすい

特に、全体の重量が1kg以下の製品は初めての人でも取り扱いしやすいです。

装着が簡単な設計

バックルやベルト調整が煩雑だと、装着に時間がかかり、危険につながります。

【ユーザーの声】
「TreeUpのSRTハーネスは、バックルが大型で締めやすくて良かった」
「最初の一台としても安心感がある」

バックルが自動ロック式になっているものや、色で左右の脚を見分けられる設計も高評価です。

コスパの高い製品例

初心者に人気の高いおすすめ製品をピックアップしました。

商品名 価格帯 特徴
TreeUp Basic Harness 15,000円前後 軽量・サイズ調整簡単・EN認証あり
Notch Sentinel 19,800円前後 背面サポートあり・装着が簡単
Petzl Sequoia SRT 29,800円前後 軽量で長時間装着に向く

コスパと信頼性のバランスが良い製品を選ぶことで、最初の一歩がより楽しくなります。

【3】上級者・プロ向けの高性能ハーネス

ツリークライミングを日常的に行うプロや上級者は、長時間にわたる作業に耐えうる高性能なハーネスを選ぶ必要があります。安全性に加え、作業効率を上げる快適性と機能性が求められます。

プロ用モデルの違いとは

プロ向けモデルは、以下の点でエントリーモデルと異なります。

  • 背面・腰回りのサポートパッドが厚くて頑丈
  • 荷重分散構造によって疲れを軽減
  • ギア装着用ループが多く、配置も実用的

その結果、数時間の枝上作業でも体の負担を軽減できる構造となっており、特にアーボリストや林業従事者に最適です。

高所作業にも対応する仕様

高所でのツリーケア業務では、墜落制止用器具規格に適合していることが必要不可欠です。

モデル 規格対応 耐荷重
Tree Austria 3.2 EN 358 / EN 813 最大120kg
Petzl Sequoia EN規格 / ANSI Z133 最大140kg
Edelrid Tree Core EN規格 最大130kg

高所作業においては“規格準拠”が命を守る鍵となります。

長時間装着に適した設計

プロモデルは、座位姿勢での快適性や装着中の通気性も考慮されています。

【フィードバック】
「Tree Austriaはパッドが広くて臀部の負担が激減した」
「Petzlのバックパッドが蒸れずに快適だった」

また、ギアを頻繁に取り出す必要があるプロにとっては、ギアループの配置も重要な評価軸になります。

【4】人気ブランドのツリークライミングハーネス比較

ツリークライミング業界で人気のハーネスブランドは、長年の信頼と専門性を兼ね備えています。ここでは代表的なブランドと、それぞれの特徴を比較して紹介します。

Petzl(ペツル)

フランス発の世界的クライミングブランドで、安全性・機能性・軽量性を高次元で両立。

  • 「Sequoia」シリーズは、プロアーボリストに人気
  • 視覚的にもわかりやすいデザイン
  • ギアホルダーなどアクセサリ類が豊富

価格帯はやや高めですが、性能・信頼性ともにトップクラスです。

Tree Austria(ツリーオーストリア)

オーストリアのツリークライミング専門ブランド。快適性と荷重分散性の高さに定評があります。

【特徴】
・幅広いウエストパッド
・交換可能な各パーツでメンテナンス性が高い
・長時間の枝上作業に最適

デザインはシンプルですが、体へのフィット感は非常に優秀です。

Notch・Edelridなど

その他にも以下のような信頼性の高いブランドがあります。

ブランド名 特徴
Notch アメリカ製。堅牢性と軽さを兼ね備えた製品が多い
Edelrid 登山用ノウハウを応用。軽量で女性にも使いやすい

用途と体型に合わせてブランドを選ぶことで、より安全で快適な作業環境が整います。

【5】子供・女性向けのツリークライミングハーネス

ツリークライミングは子どもや女性にも人気のアクティビティです。体格に合わせたハーネスを選ぶことで、安全性と楽しさを両立することが可能です。

小柄な体格にフィットする設計

子供や小柄な女性には、大人用の標準サイズではフィットせず、ズレや締め付けによる不快感が生じやすくなります。

  • 小さい腰回り・腿回りに対応したサイズ展開
  • 体幹をしっかり支えるフルボディタイプが◎
  • カラーリングや形状が親しみやすいモデルも多数

「サイズに妥協しない」ことがケガの防止にも繋がります。

軽量で負担の少ない構造

特に子供にとってはハーネスの重さが大きな負担となります。以下の特徴が重要です。

ポイント 内容
重量 1kg未満が理想
素材 ナイロンメッシュなど通気性が良く柔軟な素材
パッド 厚すぎず動きを妨げないもの

楽しく安全に遊ぶためには“重すぎないこと”が重要です。

安全面への配慮が高い製品

女性や子ども向けのハーネスでは、特に以下のような安全面の配慮が見られます。

【主な安全機能】
・フルボディ構造による転倒防止
・バックルの二重ロック構造
・ハーネスの正しい装着が視認できるカラーベルト

中でも、Petzl「Macchu」などは女性や子どもに人気の高い定番モデルです。

【6】ハーネスと併せて使いたい装備品

ツリークライミングでは、ハーネス単体では安全を確保できません。その他の装備品との組み合わせで、初めて高所作業の安全性が保たれます。

セーフティランヤードとの組み合わせ

ハーネスに加え、セーフティランヤードは落下防止に必須の装備です。

  • 2重のアタッチメントで万一の時も安全
  • 長さ調整可能なタイプは動きやすさ◎
  • 回転式フック付きならロープの絡まりも軽減

常にハーネス+ランヤードが基本構成と覚えておきましょう。

登高器・下降器との相性

SRT・DRT両方に対応する場合、ハーネスと登高器(アッセンダー)、下降器(ディッセンダー)の相性も要チェック。

装備 ハーネス連携ポイント
アッセンダー ギアループが多いハーネスと好相性
ディッセンダー D環が強固な構造のハーネスが理想

セット使用する装備品によって、ハーネスに求められる性能も変化します。

ヘルメットやグローブなど必須装備

ツリークライミングにおいて忘れてはいけないのが「保護装備」です。

【必須の安全装備】
・ヘルメット(落下物対策・転倒保護)
・グローブ(ロープによる摩擦保護)
・安全靴(滑り止めソール必須)

どれも命を守る道具です。ハーネスと同様、フィット感・安全性・装着感を重視して選びましょう。

まとめ

ツリークライミングハーネスの選定は、安全性・快適性・用途適合性の3つが重要な判断軸になります。

初心者には、着脱が簡単で身体にフィットしやすい軽量タイプが適しており、経験者やプロには長時間の使用に耐え、荷重分散性に優れたモデルが求められます。

また、人気ブランドごとに特徴が異なり、Petzlは機能性重視、Tree Austriaは快適性重視といった違いも意識すると選びやすくなります。

女性や子ども向けには、安全面に細やかに配慮された設計や軽量タイプを選ぶことが大切です。

最後に、ハーネス単体ではなく、ヘルメット・ランヤードなどの装備とセットで活用することで真の安全が確保されます。快適で安全なツリークライミングを実現するために、ぜひご自身にぴったりの一式を揃えてみてください。